新築やリフォームで必ず悩むのがコンセントの位置と数。
打ち合わせ中は家具の配置や生活動線をすべて想像するのは難しく、住み始めてから「もっと増やせばよかった…」と後悔する人は少なくありません。
私もそのひとりで、たっぷり設置したつもりが、実際に住んでみると「ここにも欲しかった」が多数ありました。
この記事では、5年暮らして本当に必要だと感じたコンセント位置・数・高さ・回路の考え方を、実体験ベースで具体的に紹介していきます。
新築でコンセント計画が重要な理由
生活動線と家電配置は、事前に完璧に決められない
スマホやタブレット、ロボット掃除機、空気清浄機…
今は家電の種類も置き場も増え続けており、設計段階で「将来の生活」をすべて想像するのはほぼ不可能です。
後付けが難しいため“最初が勝負”
コンセントは後から増設するのが難しく、費用もかかります。
だからこそ、最初に“多め”につけておくことが後悔しない最大のポイントです。
我が家が重視した3つのコンセント計画
① とにかく数を多くする
賃貸時代、「ここにあれば便利なのに」というストレスだらけだった経験から、新築では多めに設置を意識しました。コンセントは家全体から見ればごく小さな費用。費用対効果は非常に高い部分です。
② 生活感をなくす(見た目を重視)
延長コードやタップが床に出ていると、それだけで生活感が一気に増します。
家電とコンセントの距離を最短にし、できるだけコードを見せない暮らしを目指しました。
③ ブレーカーが落ちない家にしたい
家電が好きでいろいろ同時に使うため、賃貸では頻繁にブレーカーが落ちてストレスでした。
その反省から、キッチンだけでも複数回路に分けるなど、負荷分散を重視しました。
コンセントはどこにつけるべき?まず“部屋の四隅”が必須
結論から言うと、
最低限、各部屋の四隅にはコンセントを設置すべきだと感じています。
四隅にあるとレイアウト変更に強い
季節家電や生活家電の置き場所は意外と変わるもので、
- 扇風機/サーキュレーター
- 加湿器/ヒーター
- スマホ充電
- 空気清浄機
- ロボット掃除機
など、どこに置くかは実際に暮らしてみないと決まりません。
四隅に最低1つずつあると、家具配置が変わっても柔軟に対応できます。
さらに後悔しないためのおすすめ配置
① 壁1面につき、両端に1か所ずつ(合計2か所)
部屋の角にあるコンセントは家具でつぶれやすいため、壁の両端に1つずつあると非常に便利です。
近すぎると両方ふさがってしまうので、距離を少しずらして設置しておくのがポイント。
② 長い壁は“中央”にも1つ
壁が長い場合、中央付近に家電を置きたくなることが多く、
端から延長コードを引っ張るのは見た目も安全面もよくありません。
空気清浄機・扇風機などの置き場所が変わる可能性があるため、
長い壁=中央にも1つを強くおすすめします。
③ 高い位置のコンセント(棚・造作家具の近く)
一般的なコンセントは床付近ですが、上の方にもあると生活が格段にラクです。
- 造作棚でスマホを充電したい
- 子どもに抜かれない場所で充電したい
- ルーター類を棚にまとめたい
小さな子がいる家庭では、安全性の面でも高い位置のコンセントはかなり有効です。
ブレーカー(回路)計画も必ずセットで考える
コンセントを何個つけても、同じ回路に集中していたら容量オーバーでブレーカーが落ちてしまいます。
キッチンは特に複数回路に分けるべき
消費電力の大きい家電が多いため、
- 電子レンジ
- スチームオーブン
- IH
- 食洗機
- ケトル
- エスプレッソマシン
などを同じ回路にまとめるのは危険です。
我が家はここを分けてもらったことで、落ちるストレスがゼロになりました。
まとめ|コンセントは “使えなくなる前提” で多めに設置するのが正解
住んでみて分かった結論は、
コンセントは家具や生活スタイルの変化で使えなくなる前提で“多め”にしておくことが最も後悔しないということ。
- 家具でふさがる
- 子どものいたずら防止
- 家電の増加
- 生活動線の変化
これらは必ず起きるため、最初から余裕をもって設置しておくのが正解です。
後から追加するのは手間も費用も大きくなるので、
迷ったら多めに。
これが5年間暮らした私の結論です。

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